帰ってきた妄想パワープレイ: ゴールデン・イヤーズ2007年11月30日 05時13分52秒

エリザベス
もうおとといになるんだが、『エリザベス:ゴールデン・エイジ』を試写で観た。
ケイト・ブランシェットの出世作である『エリザベス』の続編。
イングランド女王の座に就いてからの、エリザベスの波乱の日々を描いている。彼女の敵はカトリックであるスペイン国王と、幽閉中のメアリー・スチュアート。文字通りの内憂外患ってやつですな。
いやあ、歴史に疎い私でも知ってる話だし、女王の恋もあったりで、とても楽しめた。



・・・が、ちょっとだけ問題が。あくまで個人的な問題なんだが。
スペイン国王や、真っ赤な枢機卿軍団が現れそうになるたびに、私の頭の中では、モンティ・パイソンの『まさかのときの、スペインの宗教裁判!』がむくむくと湧き上がってきて、しょうがないのだ。
「あーっ、そんなこと言ったら来ちゃうよー」とついつい、マイケル・ペリンたちが来てくれやしないかと、あり得もしないのに期待してしまうわけよ。病気だ。


ちなみに『スペインの宗教裁判』は、モンティ・パイソンの代表的なスケッチの一つ。ある決まり文句を言うと、テリー・ジョーンズ、マイケル・ペリン、テリー・ギリアムの枢機卿軍団が突然時空を超えて現れ、宗教裁判が始まってしまうというもの。

さらに、タイトルが似ているだけなんだが、ついつい勝手に脳内BGMとしてデビッド・ボウイの「ゴールデン・イヤーズ」が流れてきて仕方がない。♪んーーー、ちゃっ、ちゃっ、ってね。


まったく映画に罪は、ないと思うんだがね。だって、クライブ・オーウェンもいつになく色っぽいし、展開も面白いし、泣けもした。でも、あの枢機卿たちを見ると・・・いやいや、ほんとパロディを先に見てしまうってのは、ある意味悲劇だね。もっともモンティ・パイソンのほうが、作品としては古いわけなんだけど。


宗教裁判が何かを知るより先に、10歳の私はこのスケッチを見ちゃったからなあ。でも、おそらく当時は、おかしな神父が突然現れるネタ、としか認識してなかったと思うが。


ところで嬉しいことに、ついに「空飛ぶモンティ・パイソン」のオリジナル日本語吹き替え版が、DVDで出ることが決定。もー、嬉しいの嬉しくないのって、このーチョンチョン!30年ぶりにあれが見られるかと思うと、ほんと長生きして良かったよー、チョンチョン。