でびぱー2007年06月17日 05時04分56秒

ロッド先生
さっきまでBS2で、ロッド・スチュワートのライブをやっていた。
去年10月のライブだそうで、私が見た中では一番最近のもの。
ここ数年、ロッド先生はビッグバンドものをやっていたが、今回は去年だしたロックの名曲アルバムの曲が中心。今やってる全米ツアーのセットリストとほぼ曲順が一緒なので、リハーサル的な意味合いでやった公開録画っぽい。しかし、いつの間にニューヨークにはノキア劇場なんてのができたんだ? ちょっと行かない間に、びっくりだぜ。


前半は公開録画っぽさが強くて、ノリがいまいちだったけど、さすがに途中から声にはりが出てきて、思わず、一緒に歌って踊ってしまったぜ。夜中だってのに。プリテンダーズのI'll stand by you とか、やっぱり名曲だし、ロッドは自分の声質にあう曲を選ぶのがいつもながらうまいよなあ。CCWRの「雨を見たかい」は、ちょっと当たり前すぎな気もしたけど。


カバーといえば、大好きな「さびしき丘/the first cut is the deepest」も歌ってくれて、大満足。これは昔からロッドがカバーしているもので、オリジナルはキャット・スティーブンス。キャットはイスラム教に改宗以来(現在の名前はユスフ・イスラム)、30年近く音楽活動をしていなかったが、最近復活したよね。つい何日か前にも、BBCだかCNNかに出て語っていたな。


しかし、ロッド先生は歌がうまい。不世出のボーカリストって言葉はこの人みたいなことを言うのね、とコメンテーターが言いそうな言葉を、やっぱり言いたくなるなあ。まあ、私の中では最大のアイドルの1人なので、いくらでも褒めます。なにせ30年以上もファンをやっているからさ。って、年がばれるけど。


えー、でようやく本題。
タイトルの「でびぱー」とは、デビッド・パーマーのことです。といっても「24」の大統領じゃないよ。 あちらも同じ、David Palmerだけど。
ロッドのバックバンドで、長年ドラムをたたいている人です。
ある年代の人には、ABCの元ドラマーといえば、わかるのではないかしら。当時ファンの間では「でびぱー」と呼ばれていました。しかし、でびぱーは「ルック・オブ・ラブ」の大ヒット直後にABCを脱退。一説には、83年はじめのABC来日公演時(もちろん観に行った)に、YMOの幸宏から『一緒にやらない?』と誘われ、そのまま辞めたという話も。自分のユニット「パーソン・トゥ・パーソン」はパッとしなかったけど、幸宏のソロや、YMOの散開ライブに参加して、日本では結構人気があったのだよ。
数年前にも矢野顕子のサポートで来日していて、観にいった。


久々にテレビで見たでびぱーはちょっとおじさんになってましたが、ドラムのタイトさはさすがで、今回も彼のドラムソロが随分フィーチャーされていた。っていうか、ロッドも62だから、休憩がほしいんだろうけど。


私は彼のドラムスが好きで、10年くらい前にでびぱーがロッドのバックをやるようになったとき『ロッド先生もわかってるよなー』などと思ったりしたのですが、よくよく考えてみたら、私の耳が元々、ロッドの音楽で鍛えられて(というのは言いすぎか)いるんだから、同じような嗜好になって当然なんだよな。っていうか、本末転倒ね。


さらにロッド先生を好きになったきっかけを辿ると、小学生のとき、当時大好きだった秀樹がロッド・スチュワートのファンで、ラジオで曲をかけたのがきっかけ。その直後、テレビで動くロッドを見て、夢中になったわけだ。


結局、子供のときに好きになったものが、一生ついてまわるんだな、というわけです。
小さな子供をお持ちの方、何を聞かせるか、見せるか、よく考えないと、こんな大人になってしまうので、ご用心を。

(蛇足ですが、写真はでびぱーがないので、ロッド先生です)